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フクロモモンガの昼夜逆転

従来、フクロモモンガは夜行性の生き物です。

夜行性の動物たちは、昼間は天敵に狙われやすい小さな生き物や昼間だと目立つような色など、生態系や環境に合わせて進化した結果『夜が一番活動に向いている!』と夜行性になったわけですが、ペットとして飼育されている夜行性動物は昼夜逆転してしまうことがあります。

つい先日(今でもまだ元の時間軸に戻ったわけではないですが)フェンちゃんも昼夜逆転してしまいました。

意図的にしたわけではなく色々な原因が重なって昼夜逆転してしまったのでびっくりしましたが、せっかくの経験ですので原因や対処法について書いていきたいと思います。

最初の兆候として、昼夜逆転する何日か前から夜中になってもなかなか起きてこないということが続いていました。

最近寒くなってきて暖かい日もあったりと、暖房を入れたり消したりで室温が不安定な日が続いていましたので、そのせいで体調を崩したのではないかと心配もしていましたが、起きている時間はいつも通り元気そうに遊んでいますし食欲もあります。

寒いとよく寝るという話も聞いていたので、なるべく部屋の温度を一定にしてあげれるようにしないといけないなと思っていたのですが、そう思った矢先、昼に家に帰るとフェンちゃんがゲージの中で起きて遊んでいました。

何か怖いことでもあって起きてしまったのかなと思ったのですが、次の日もまた同じ状態で、昼に起きてゲージの中で遊びまわり夜中に起きてこなくなってしまいました。

そこからは完全に昼夜逆転した状態が続き、活動時間が夜10:00-朝6:00だったのが朝10:00-夜19:00頃の生活になってしまいました。

起きてこないなーと思ったあたりの日から考えると5日ほどで12時間生活リズムがずれたという事になります。

フェンちゃんが昼夜逆転をした時最初に浮かんだ疑問は

『そもそも昼夜逆転してしまうことは悪いことなのか?』ということでした。

完全に部屋を遮光して明かりで日照時間を逆転させ、温度変化や餌の時間を変えて昼行性の状態を保ってあげられるならば悪いことではないかと私は思います。

これは実際に動物園の夜行性の展示場でも行われている方法で、お客さんの入園時間を活動時間にするために飼育方法で昼夜逆転させています。

しかし昼夜逆転を繰り返すことはよくないことです。

昼夜逆転を繰り返すと短命になるとマウスを使った実験でも結果が出ているので、昼、夜と活動時間を変えて繰り返すことは避けなくてはいけません。

私の場合はフェンちゃんと同じお部屋で生活しているので、フェンちゃんに合わせて私も昼夜逆転し、明るさをコントロールするというのは不可能です。そして平日の昼間は出かけていているので、変に遊びまわって怪我でもしないように大人しく寝ていてもらえた方が助かります。

そう思って生活リズムを治してもらうことにしました。

フェンちゃんが昼夜逆転してしまった原因として考えられることが『室温・明るさ』の2点でした。

<室温について>

寒くなってヒーター(暖突)を付けっ放しにしていたのですが、日中のゲージ内の気温が28度近くある時もあり不安定でした。ヒーターをやめてエアコンに切り替えたのですが、暖かい日は昼にエアコンを切っていたりして昼は低めで23度くらいなのに夜になってからはエアコンをつけて25度くらいの暖かさという気温の逆転が起こっていました。

<明るさについて>

日の出、日の入り時間が変わって朝遊べる時間が伸びていたり、ゲージカバーを冬用の厚いものに変えてから昼間もゲージの中が暗いという状態が続いていました。昼間も光が入るようにカーテンは多少開けてはいましたがカバーが遮光していたようで明るさによる時間調整がうまくいかなかったようです。

ですのでこの2点を元に戻して夜行性に戻ってもらう事にしました。

室温はエアコンで日中も管理し、ゲージカバーの正面を開けて日光が入るようにしました。夜もいつもより部屋を暗くして私の作業場所以外は照らさないようにしました。

昼夜逆転した時と同様にいきなり夜行性に戻ることはないだろうと思っていたのですが、状況を改善してからじわじわと時間をずらして2日で元の生活時間と3時間違う時間帯まで戻すことができました。

今の活動時間は夜の7:00-朝の5:00です。

夜行性には戻ってくれたのでひとまず安心しました。

元の時間軸まであと3時間ほどずれていますが、夜行性動物の活動時間としては間違った時間ではないので特に何もせずに見守ろうかと思います。

最後に昼夜逆転中の食事量について、

フェンちゃんは部屋んぽの時間が十分に取れず、運動量が減るとその分ストレス(?)でよく食べるようになります。

昼夜逆転中も活動時間が昼なのでゲージの外で遊ぶ時間があまり取れず食事量が増えました。

いつもと同じ時間にご飯を食べてくれないのでいつご飯をあげていいかわからず、食べれそうな時に食べてもらっていたのですが、出した分はペロリと完食して好き嫌いもほとんどしなかったです。

季節の変わり目は体調を崩しやすいと人間でも言いますが、こういった環境変化の面で動物にも配慮がいるんだなと改めて感じさせられました。

健康で長生きしてもらうため、これからも今の時間軸での生活が保てるようにしっかり管理していきたいと思います。

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