今年は例年より早い梅雨入りで夏の衣替えが、梅雨入りまでに間に合いませんでした。
冬場の乾燥対策に比べて、この時期に湿気対策をする飼い主さんは少ないように感じますが、全身を毛皮で覆われているフクロモモンガにとっては湿気対策も重要です。
湿度が高く、身の回りのものが乾きにくいこの時期はカビが発生しやすい。
それだけではなく、湿気対策をしていないとフクロモモンガにもカビが生えることがあります。
これは「真菌症」と呼ばれる病気です。
主な症状は脱毛ですが、かゆみが伴えば自分をひっかいてしまったり、ひどくなれば他にも症状があらわれます。
他の動物や人間にもうつる病気で、治療にも時間がかかります。
治療方法は投薬と生体やその身の回りのものをとにかく清潔に保たなくてはいけないので、いつものように触ったりすることもできません。
かかると何かと厄介な病気です。
SNSでも「発症しました」という投稿をたびたび目にするので、多湿な時期が続く日本の飼育環境下では、かかりやすく珍しい病気ではないのかなと思います。
あらかじめ対策をしていれば避けられる病気ですので、私なりの対策方法についてご紹介します。
対策方法といっても、基本的には「カビが生えないようにする」という作業になります。
除湿器をつけて部屋全体の除湿をするといったことはされている方も多いかと思います。
それに加えて扇風機をつけて空気を循環させたり、換気するなども効果的です。
部屋を除湿してもゲージの中に空気が通らなければ中は加湿な状態なので、ゲージの中にも空気が循環するよう配慮しなくてはいけません。
そして、他にも注意すべきなのがゲージ内の湿度やポーチの中です。
ポーチの中はおしっこをしてしまったり、唾液などで濡れてしまうことが多いので、カビが生えるには絶好のポイントになります。
濡れたものはすぐに取り換える、洗ったらしっかりと乾かしてから戻してあげるといった配慮が必要です。
梅雨の時期は洗濯できる日も限られていますので、多めにポーチをストックしておくといいかと思います。
日本ではアクリルゲージで飼育されている方が多いのですが、アクリルゲージは湿度が上がりやすく中が乾きにくいので、この時期だけでも網のものに変えてあげるのというのも検討してあげてみてください。
ゲージ内のおもちゃなども空気の循環の邪魔になったり、おもちゃ自体にもカビが生えるので使っていないようなものは取りはずしておくのもいいかもしれません。
そういった点を踏まえてフェンちゃんのゲージはこんな感じ。
今までも何度かご紹介したかと思います。
寝るのがメインのゲージなので基本的に置いてあるものは少ないです。
エアコンの風が当たるのを防止したり、日の当たり具合を調節するためのゲージカバーは、暑い時期には通気性がよく空気が通りやすい綿麻素材のものにしています。
また、フェンちゃんがゲージから出ている間にはカバーを上げてカバーの内側や中のものを乾かすようにしたり、湿気がひどい日には扇風機を横からあてたりしています。
ステップや止まり木、水飲みなどは濡れても吸収して乾きやすい木製のものがメインですが、濡れている状態が続けばカビが生えてしまうので、晴れ間を見つけては洗って乾かします。
ゲージ内に付着する水滴からもカビが発生するので、ゲージ内のものや壁などが濡れてしまっているときにはふき取るようにしています。
また、今年から注意しなくてはいけないのが昨年買ったベッド下です。
ここにはフェンちゃんの隠れ家があるのでここも寝ている間に全開にして空気を通します。
新聞は湿気を含みやすいので乾かしていますが、定期的に新しいものと取り換えようと思っています。
じめじめとした重たい日が続きますが健康に気を付けて快適に過ごせるようにしたいと思います。
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