冬から春にかけて、秋から冬にかけての寒暖差や日照時間に大きな変化のある季節に起きる時間や寝る時間がずれてしまうことがあります。
通常フクロモモンガなど夜行性の動物は日没とともに起床して夜明けまで活動しますが、夏と冬にかけてでは活動できる時間が変わります。
その結果体内時計が狂ってしまい、起床時間や就寝時間が狂ってしまうということがあります。
飼育下では人間と一緒に暮らすことで夜も電気がついていて明るかったり、昼も遮光カーテンなどで暗い状態に保てたりと日照条件が自然のリズムと合わないことで活動時間が変わってしまうこともあります。
活動時間がずれると生活のリズムが変わるので同じ時間にご飯をあげても食べなかったり、夜に寝ていたり昼に起きたりしてしまいます。
暗い時間に活動できないのでストレスの原因になることもあるので時間がずれてしまった場合はなるべく元の時間に戻してあげる用にしています。
今日は食欲があまりない、遊びたがらないという時は体調不良の場合もありますが、起きる時間や寝る時間も観察してみてください。
元の活動時間に戻す方法としては自然と同じような日照条件を部屋の中にも作ることです。
自然光と同じように昼間は部屋が明るく夜は暗い状態を保ちます。
直射日光を当てることでもストレスがかかってしまうのでゲージの中にも少し陽が回る程度の明るさにして、夜も灯りを消すかできるだけ暗くして過ごします。
動物園の夜行性動物などは来園者に生態が活動している状態を観察してもらうため、この条件を逆転させて昼に活動夜に就寝するように動物を飼育しています。
夜行性動物は昼夜逆転させることで人間にとっては飼育しやすい状態にはなるかもしれませんが、元の生態系を崩すような飼育の仕方はあまりお勧めはできません。
マウスを使った実験では昼夜逆転を繰り返すと寿命が短くなるという研究結果も出ています。
体内時計を測る実験では、人や大型のネズミなどはもともと備わっている体内時計が24時間より長く、ネズミやハムスターなどは24時間よりも短いため体内時計だけで生活をさせると数時間ずつずれてきてしまうという結果も出ているそうです。
私たち人間も日照時間の変化で心身的にも肉体的にもストレスがかかることもある。
朝は明るくなったら起きる、夜は暗くなったら寝るというのが人間の自然なリズムです。
健康状態を維持するためには気温だけではなく、明るさの調整も必要不可欠な要素かと思います。
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